【世界フィギュア'08】男子シングル・フリー
2008.03.23 [ Edit ]
■フィギュアスケート世界選手権(スウェーデン・イエーテボリ)
SP1位から6位まで、わずか4.35pt差という大混戦となった男子シングルのフリー。
ミスの許されない、そして何よりも精神的なタフさが要される戦いになった。
SP1位から6位まで、わずか4.35pt差という大混戦となった男子シングルのフリー。ミスの許されない、そして何よりも精神的なタフさが要される戦いになった。
優勝: ジェフリー・バトル(カナダ)[245.17pt、SP1位・FS1位]
2位: ブライアン・ジュベール(フランス)[231.22pt、SP6位・FS2位]
3位: ジョニー・ウィアー(アメリカ)[221.84pt、SP2位・FS5位]
4位: 高橋大輔(日本)[220.11pt、SP3位・FS6位]
5位: ステファン・ランビエール(スイス)[217.88pt、SP5位・FS7位]
6位: ケビン・バン・デル・ペレン(ベルギー)[216.02pt、SP9位・FS3位]
7位: セルゲイ・ボロノフ (ロシア)[209.93pt、SP15位・FS4位]
8位: 小塚崇彦 (日本)[205.15pt、SP8位・FS8位]
9位: パトリック・チャン(カナダ)[203.55pt、SP7位・FS11位]
10位: ステファン・キャリエール(アメリカ)[201.69pt、SP11位・FS9位]
...
19位: 南里康晴(日本)[179.88pt、SP20位・FS17位]
優勝を勝ち取ったのは、4回転を捨ててパーフェクトな演技を見せたカナダのジェフリー・バトルだった。
25歳にして、やや遅咲きの初優勝。昨年のフリーは最終滑走のプレッシャーに負けたが、今年は同じプレッシャーを力に変えた。
3つのコンビネーションジャンプをきっちりと決めると、最後まで落ち着いた演技で確実なポイントを積み上げ、技術で84.29ptと圧倒的な高得点をマーク。合計245.17ptでSP、フリーともに1位という完全優勝を成し遂げた。
トリ前の滑走となった昨年王者のブライアン・ジュベールは、SP6位からの逆転で2位に食い込んだ。
昨シーズンに世界大会すべてを制覇した無敵の王者は、今シーズンの序盤から怪我やウィルス性疾患による不調にあえいだが、フリーでは武器である4回転を含むほぼすべてのジャンプを成功させ、完全復活への光を見せた。
惜しくも連覇はならなかったが、来季のプルシェンコとの王者争いに大きな存在感を残したと言えるだろう。
世界選手権で初のメダルを獲得したジョニー・ウィアーは、最後まで集中力を切らさない渾身の演技を見せた。
最初の4回転が両足着氷になってしまったことで技術点を落とし、総合3位に終わってしまったが、持ち味の高い芸術性で魅了した。
強い気持ちの伝わる、素晴らしい演技だった。
SP3位からの逆転優勝を目指した高橋大輔は、積極的な前向きさが裏目に出てしまった。
最初の4トゥループは見事に成功させたものの、続く4回転で転倒しコンビネーションを跳べなかった。中盤にもミスでコンビネーションにできなかったジャンプがあり、高橋は最後の3ループに2トゥループを付けるアドリブをおこなったが、判定ではこれが4つ目のコンビネーションとされ、規定違反に。
最後のジャンプの得点をまるまる失ってしまった。
スポーツの試合に「もし」や「たら」「れば」はあり得ないが、もし、2トゥループを付けていなければ、優勝はならずとも2大会連続のメダルは取れていた。
日本男子初の世界王者になるために、オリンピックで金メダルを取るために、常に重圧ののしかかる高橋の試練はまだまだこのくらいで終わってはいけないのだろう。
しかしながら、昨シーズンの銀メダルから今シーズンの活躍で、今や高橋大輔は世界にとって、優勝争いに当然入ってくるべき選手と認識されるようになった。
それが何よりもすごいことだと思う。
国内では敵無し、勝つべき相手は世界にいる。
来季もまた、「新しい歴史が生み出されるかもしれない」という期待感を持たずにいられなくなるような闘いをぜひ見せてほしい。
初出場の小塚崇彦は、SP8位・総合8位という大健闘。
演技後半にやや疲れが見られ、ジャンプにもミスが出たものの、丁寧な演技が印象的だった。
19歳。これからの活躍が楽しみだ。
トリノ五輪銀メダル、世界選手権2連覇のステファン・ランビエールは、ジャンプで精彩を欠き、総合5位に終わった。
しかしフラメンコの音楽に乗って雰囲気はばっちり、観客を引き込む表現力は素晴らしかった。
日本男子フィギュア界で初の世界制覇、日本男女アベック優勝と、これまでにない高い期待が寄せられた世界選手権だった。
どちらも叶えられることはなかったが、女子は浅田真央の優勝で日本人選手の2連覇、17歳での史上最年少優勝という偉業を成し遂げた。
来季は、浅田の2連覇へ、安藤の女王奪還へ、高橋の初優勝へ、またより高いレベルの闘いが見られることだろう。
そうだ、織田信成の復帰も忘れてはいけない。
2位: ブライアン・ジュベール(フランス)[231.22pt、SP6位・FS2位]
3位: ジョニー・ウィアー(アメリカ)[221.84pt、SP2位・FS5位]
4位: 高橋大輔(日本)[220.11pt、SP3位・FS6位]
5位: ステファン・ランビエール(スイス)[217.88pt、SP5位・FS7位]
6位: ケビン・バン・デル・ペレン(ベルギー)[216.02pt、SP9位・FS3位]
7位: セルゲイ・ボロノフ (ロシア)[209.93pt、SP15位・FS4位]
8位: 小塚崇彦 (日本)[205.15pt、SP8位・FS8位]
9位: パトリック・チャン(カナダ)[203.55pt、SP7位・FS11位]
10位: ステファン・キャリエール(アメリカ)[201.69pt、SP11位・FS9位]
...
19位: 南里康晴(日本)[179.88pt、SP20位・FS17位]
優勝を勝ち取ったのは、4回転を捨ててパーフェクトな演技を見せたカナダのジェフリー・バトルだった。
25歳にして、やや遅咲きの初優勝。昨年のフリーは最終滑走のプレッシャーに負けたが、今年は同じプレッシャーを力に変えた。
3つのコンビネーションジャンプをきっちりと決めると、最後まで落ち着いた演技で確実なポイントを積み上げ、技術で84.29ptと圧倒的な高得点をマーク。合計245.17ptでSP、フリーともに1位という完全優勝を成し遂げた。
トリ前の滑走となった昨年王者のブライアン・ジュベールは、SP6位からの逆転で2位に食い込んだ。
昨シーズンに世界大会すべてを制覇した無敵の王者は、今シーズンの序盤から怪我やウィルス性疾患による不調にあえいだが、フリーでは武器である4回転を含むほぼすべてのジャンプを成功させ、完全復活への光を見せた。
惜しくも連覇はならなかったが、来季のプルシェンコとの王者争いに大きな存在感を残したと言えるだろう。
世界選手権で初のメダルを獲得したジョニー・ウィアーは、最後まで集中力を切らさない渾身の演技を見せた。
最初の4回転が両足着氷になってしまったことで技術点を落とし、総合3位に終わってしまったが、持ち味の高い芸術性で魅了した。
強い気持ちの伝わる、素晴らしい演技だった。
SP3位からの逆転優勝を目指した高橋大輔は、積極的な前向きさが裏目に出てしまった。
最初の4トゥループは見事に成功させたものの、続く4回転で転倒しコンビネーションを跳べなかった。中盤にもミスでコンビネーションにできなかったジャンプがあり、高橋は最後の3ループに2トゥループを付けるアドリブをおこなったが、判定ではこれが4つ目のコンビネーションとされ、規定違反に。
最後のジャンプの得点をまるまる失ってしまった。
スポーツの試合に「もし」や「たら」「れば」はあり得ないが、もし、2トゥループを付けていなければ、優勝はならずとも2大会連続のメダルは取れていた。
日本男子初の世界王者になるために、オリンピックで金メダルを取るために、常に重圧ののしかかる高橋の試練はまだまだこのくらいで終わってはいけないのだろう。
しかしながら、昨シーズンの銀メダルから今シーズンの活躍で、今や高橋大輔は世界にとって、優勝争いに当然入ってくるべき選手と認識されるようになった。
それが何よりもすごいことだと思う。
国内では敵無し、勝つべき相手は世界にいる。
来季もまた、「新しい歴史が生み出されるかもしれない」という期待感を持たずにいられなくなるような闘いをぜひ見せてほしい。
初出場の小塚崇彦は、SP8位・総合8位という大健闘。
演技後半にやや疲れが見られ、ジャンプにもミスが出たものの、丁寧な演技が印象的だった。
19歳。これからの活躍が楽しみだ。
トリノ五輪銀メダル、世界選手権2連覇のステファン・ランビエールは、ジャンプで精彩を欠き、総合5位に終わった。
しかしフラメンコの音楽に乗って雰囲気はばっちり、観客を引き込む表現力は素晴らしかった。
日本男子フィギュア界で初の世界制覇、日本男女アベック優勝と、これまでにない高い期待が寄せられた世界選手権だった。
どちらも叶えられることはなかったが、女子は浅田真央の優勝で日本人選手の2連覇、17歳での史上最年少優勝という偉業を成し遂げた。
来季は、浅田の2連覇へ、安藤の女王奪還へ、高橋の初優勝へ、またより高いレベルの闘いが見られることだろう。
そうだ、織田信成の復帰も忘れてはいけない。
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